2025年9月20日土曜日

閑話 その五百七


 

 ラベル”幕営”は殆ど堀山の事ばかり書いている。幕営を目的の山行なのだから仕方ないです。その堀山ですら行けなくなった今としては、結構贅沢な山行をしていたんだとすら思われて、情けない事夥しいですなあ。

 Yの現状は日常生活はこなせる、って程度。両膝が痛んで、寝ていても痛みが来ると言うのだから、相当辛い。テントを背負って大倉高原、ですら夢物語になってしまった。

 もうあのエアライズ3で、広々とゴロゴロする日はないのだ。折角Yのシェラフが羽毛になって、パッキンも楽になったのに。Yは冬の八ヶ岳に備えて、冬用の上下、目出帽、グローブも用意したのに、皆無駄になっちまった。尤もYは柴犬の散歩に使っている様だが、内心は悲しいだろう。ん、そんな事には元来拘らない男だったですなあ。

 最高に落ち着いたですよ。幕営目的でも、春山でも、一泊の変なルートや沢登りでも、春山なら雪を踏み固め、夏なら石や木の枝を払ってあのテントを張って、中に入って荷物を整理すれば極上の宿の出来上がり。何の遠慮もいらない、四十年も一緒に山や沢やガレザレを歩いて来たんだから、下手な家族以上の安心感がある。そしてテントの中、飲んで駄弁ってゴロゴロ、素晴らしきかな人生!

 去年からYの膝が始まって、去年の春山はあたし一人で狭いエアライズ1、春山は嬉しいけど、一人のテント生活は面白くない。矢張りYといたから面白いのだ。長い歳月で出来上がった阿吽の呼吸ってものがあるのだ。

 巧くしたものであたしも故障が目白押し、もうテントを背負っての登山は考えられない。いや、まともな登山すら考えられない。たまに低山を歩くのがやっとになっちまったんだから、丁度良いタイミングだったのだろう。

 方法がない訳ではない。あたしの車で戸沢出会い迄入って、そののキャンプ場で幕営をする。Yはザックを背負って町田迄来れるのかな? 無理でしょうね。

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