2025年5月5日月曜日

休題 その五百七十五

 


 日本時間で今日、スーパーバンタム級四団体統一王者井上尚弥と、メキシコ系アメリカ人カルデナスの試合が、ボクシングの聖地ラスベガスで行われた。

 尚弥の圧勝との声が高かったが、カルデナスは「失うものは何もない、死んでも良い」との言葉通りのファイトをした。何と2R左フックをモロに当てて尚弥からダウンを奪った。ネロに取られたダウンより明らかに効いていた、膝から崩れ落ちていたから。このダウンはゴングで救われた。

 そこから尚弥は立て直して、7Rにはダウンを奪い返し、8Rには連打を浴びせてレフリーが割って入ってPKO勝ちになった。

 ネリ戦の時はダウン後は尚弥がペースを取り戻し、危なげない一方的な試合となってネリをKOした。今回は最後迄カルデナスのパンチが生きていて、全く安心できない展開だった。何度も左右のフックが飛んで来て、危うく避けた(と見える)場面があった。

 カルデナスはガードも巧かった。高くガードを上げて、そこからパンチを繰り出した。全くの格下なんて予想は大外れでありましたなあ。実に巧い選手であった。

 あたしが様な俄かフアンが書くのは憚れるのだが、尚弥らしさがない試合だった。素早い進退、素早いパンチ、打ったらそこにはもういない。打ち合いにも碌にならないのがモンスターたる所以だった。今回は打ち合いになってしまった。

 多くの人が指摘しているが、尚弥は”起こ”を打つ。起こりは剣道用語なので、”出を打つ”と言うのが正しいのかな。相手が打とうとした処を打つ事だ。これは防げない。

 今回はそれがなかった。カルデナスが読まさなかったのかも知れないが、あたしは尚弥の方に原因があるのではと思っている。この後、三試合も決まっている。皆、尚弥が勝った上の試合だ。無意識にどんなにプレッシャーを受けていたか。多分本人も気付いていないでしょう。ド素人が偉そうに、済みません。

0 件のコメント: