一昨日に井上尚弥と韓国のキム・イェジュンの試合があった。豪州のサム・グッドマンとの試合だったが、サム・グッドマンが瞼を負傷したので急遽相手が変わった。去年の十二月二十四日に試合の予定だったのが、サムが負傷して延期、そして又同じ所を負傷したのだ。二度の延期はできない。僅か十日前にキムが試合を受けてくれたのだ。
キムは日本人相手に七連勝、日本人キラーと呼ばれていた。でも団体十一位、格下と見られるのは仕方ない。それでも試合を受けてくれたのはキムにとってもビッグチャンスと言う事だ。試合は何が起こるか分からない。
1ラウンドはお互い様子見、これは無理からぬ。お互いに想定外の相手なのだから。でも実力差はどう仕様もないものだ。2ラウンド3ラウンドと圧力を強める井上に、キムはどうしてもロープに追いやられる。それでも果敢に打って出て、綺麗なジャブ、カウンターフック、バシバシと連打、オーバーハンドと井上に当てたのは見事だ。残念乍ら井上には効かないのだが。
キムは上体を巧く使って避け上手だった。井上のジャブも当たらない事が多く、ボデイ攻撃が一番効果があったのではないか。ボデイにパンチが当たるとドスッと音が響いた。4ラウンドでボデイを効かしたら、キムはグローブで「来い来い」と挑発した。井上はムッとしたと言う。それから連打を打ち込み、最後はワンツーでKOした。4ラウンド2分25秒であった。キムはコーナーで泣いた。
リング上で勝利者インタビューが始まった。井上は延期したのにも関らず、会場に来てくれた観客に感謝し、急な試合を受けてくれたキムにも感謝した。そこでキムが退場して行くと会場から大きな拍手が起きた。インタビューも中断され、井上も大きな拍手を送っていた。キムへの感謝を全員が表していた。後味がとても良い試合でした。


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