大分前にS、Kと同期の女性二人で弘法山を目指し、権現山の登りに掛かって直ぐにSがバランスが取れずに下山と決め、一人で下った顛末は書いた。
長い間山仲間だったSはハイキングも不可能になったのだ。高校時代は体操部で、十字懸垂からくるりと回って着地、力も偉く強くて柔道部員を投げ飛ばす程だった。卒業後はどういう訳か、暫くとび職に着き、気も荒くなって(高校時代から気は多少荒かったがねw)上からビスでも落ちて来ようものなら足場を駆け上がり、落とした奴をぶん殴った。
山も強かった。酒も強かった。頑強そのものの男も心臓に病を抱えて手術をし、脳梗塞を二度も患うとガックリと弱る。当然である、あたしなんざ一度の手術ですっかり弱っちまったんだから。
諸行無常です。Sこそ最後迄頑丈だろうと思っていたのだけど。病には勝てない。
Sは七十差で年賀状を収めた。マメに出ていた同期会も出ないと決めた。一番親しい一年九組の同窓会にも出ないと言う。俗に言う”終活”を、トップ切って始めたものだと思われる。おいおい早過ぎねえのけえ、と言いたいが人それぞれの状態が全く違う。歳云々ではないようだ。
我々同期生も時間の問題なのだ。皆一斉に七十七歳なのだ、十年後に同期会を開く事は不可能だろう。もう残り時間は大してない。
とか書き乍ら今一つピンと来ていない自分がいる。何だかこの調子で十年以上は行けるつもりなのだろう。危機意識の欠如、或いは現状認識の欠如だ。良く言えば呑気、楽天家、はっきり言えばバカである。ん、バカは長生きするって言うから、それで良いのかな?
Sはピンと来ているのだろう。周りの不要な物は整理する。不要な付き合いも整理する。誰もが隔たりなく死を迎える。残った人に無駄な手間を掛けさせないのは大事な事です。

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