2024年7月9日火曜日

閑話番外 その百六十一

 


 シルバーの配りものを配ってくれる人に配るのは、あたしの役だ。何時もやってくれていた人が入院するので、新しい人(女性)に頼んで荷物を運んだ。その日の二十一時のバスで尾瀬に行き、至仏山に登って一泊し、翌日尾瀬横断し一泊、翌日帰京と言う。

 最近山を始めて「元気なうちでなければ行けないので、楽しもうと思ってます」とニコニコしている。七十を過ぎているのに偉いものだ。本当にその通りで、元気なうちでなきゃ山登りはできない。あたしみたくスベリ症なんかになる場合もあるし。

 尾瀬には二度しか言った事がない。高校生の時に夜行で行って夜行で帰って来た。雪が多い年で一面の雪原だった。次は新潟県の六日町から入って、山中四泊目が尾瀬の端っこだった。遠くにビジタセンターが見えた。翌日ビジタセンターへ、雪を踏んで歩いても歩いても着かない。雪の長い縦走のラストが、雪の尾瀬だったのだ。

 山では自分と闘わない、と決めているが、山に行ける様になるには自分と闘わなければいかんですなあ。次女がリハのやり方を送ってくれたので、まあボチボチやってます。

 六日町から尾瀬に出た時は至仏には寄る処ではなかった。もう精一杯、Yと一緒だったが、彼は鳩待峠への登りでさえやっとだった。詳しくはラベル”上越国境稜線”をどうぞ。え、読みたくもないって? まあね。

 あたしの症状は昼間は何て事ない。夜中に小用で立つ時と朝起きる時が一番キツい。痺れ痛いって奴です。重い物を持ってはいけないのだが、配りものは配らなければならない。紙なので重いのだ。それでも何とかなっている。筋肉を鍛えればもっと良くなるだろう。とか言って、昨日は五軒に配ったので腰も一寸と痛い。どもならんですなあ。

 せめて丹沢は行きたいじゃないですか。元来が丹沢へ行きたくて始めた登山なんですから。

2024年7月6日土曜日

休題 その五百三十三

 


 何度となく安芸高田市長の石丸伸二氏を取り上げて、メディアや議会をぶった切る姿に喝采を送って来た。反省しました。他所事だったので無責任に喜んでいたんです。彼が都知事に立候補したとなったら、身近な事として少し調べました。

 気にはなっていたのだが、上野千鶴子を尊敬しており市の講演会にも呼んだとは、日本文化を尊重する姿勢はないのかな、と。その危惧は下手すると当たっているかもです。

 石丸氏は二つの訴訟があり、二つとも高裁で敗訴している。一つは、市長選の時のポスター代を公費負担の限度額約三十五万円のみ支払った為、残りの約七十四万円を支払う様にと業者から訴えられていたものだ。選挙用なので納期が短い。そして間に休みが入るので業者は休日出勤をして納期通りに収めた。石丸氏は「事務手続きのミス」と言うかと思えば、高裁に控訴している。銀行出身者にしてはお粗末極まりない対応だ。そして高裁でも負けた。当たり前だろう。

 二つ目は所謂恫喝裁判だ。山根温子市議から恫喝を受けたと石丸氏がSNSで主張した為、山根氏が名誉棄損で石丸氏と安芸高田市を提訴したものだ。これも高裁で敗訴が決まった。但し、公務上の事なので石丸市長の責任は問われず、市が三十三万円を支払う事になる。控訴を認めずと言う判決なので、決定だ。

 選挙違反と思しき話も多々あるが、それは警察に任せておこう。安芸高田市のふるさと納税が二十五億円になったと石丸氏は広言するが、それは前任者の数字であった。石丸氏になってからは逆に少々減っている。結構話を盛る(或いは話を造る)タイプの人らしい。

 頭の回転が速く、切り返しが異常に巧いので話を聞いてると納得させられる。良く聞き直すと矛盾が出て来る。SNSを巧みに使い多くのフアンを集めた。この手法はやがてスタンダードになるだろう。実績はそれだけかも。これからも目を離せませんなあ。

2024年7月3日水曜日

閑話番外 その百六十

 


 ラベルは”夏の楽しみ”なので、そりゃあ色々とある。特に高山は楽しみの宝庫だ。お花畑、うねうねと続く稜線、真っ青な空に入道雲、吹き渡る涼しい風。もう高山には縁がなくなっちまったかも知れないが、思い出だけはバッチリとあるのだ。

 今回は高山に限らずに丹沢でも味わえる”夏の楽しみ”と参りましょう。え、虫に食われる話かって?それはもうやった。それにそんなに”楽しみ”でもないしぃ。

 夕立なのだ。御存知の方も多いだろうが、山の夕立は十四時近辺からが発生時間となる。里より早い。十五時迄に行動を終えるのが山の鉄則なのは、日暮れ迄に余裕を持つ事と、夕立の襲来を警戒してだと思われる。

 一天俄かにかき曇り、大粒の雨がポツ、ポツと来たと思ったら、突如土砂降りとなる。里の夕立の激しい奴が、山の標準だ。風がおまけに着く事も多い。

 そんなのが楽しいのか?との疑問は尤もでありますなあ。楽しいには条件がある。山小屋に着いているか、テントを張り終わった後に限る。小屋に着く前や、テントを引っ張り出している時なら、あっという間にびしょびしょ、ちっとも楽しくなんてないやい。

 小屋の窓から飛沫を上げて振る雨を眺める、結構贅沢な時間なんですぞ。飛沫に包まれて小屋を目指す登山者でもいようものなら、おーおーお気の毒に、と喜んじまう。ん、あたしゃあ相当人が悪いですなw

 テントの中なら、ダーッという雨音を聞き乍ら、ああ良かったと一服つける。風が強い時はペンチレーターを確り締めないとびしょびしょになっちゃうけどね。

 夕立だから暫くで降り止む。すると又晴れ上がって景色が現れる。洗い流された綺麗な景色だ。丹沢だと樹林が邪魔で、景色が楽しめる場所は限られるのが残念。でも、夕立後の涼しさは高山と変わりがないのですぞ。