2025年8月3日日曜日

閑話番外 その百七十七

 

 ユーチューバーがそこらじゅうの山を紹介している。バリエーションルートから冬山迄、凄いなこの人達、と唸るばかりである。

 では、上越国境線縦走もあるだろうと検索したが、朝日岳ジャンクションから巻機山の記録が数件あるのみ。尤もではある。このコースが上越国境線縦走中の道のない部分(その部分がずっと多い)の入門編(?)だからだ。入山は清水部落か土合駅で、実に入り易い。夜に発って入山口に入っていれば、山中一泊で下山できる。他のコースは山中二泊、三泊、或いは四泊が必要なのだ。上の写真は例に依って借り物です。巻機山から朝日岳への稜線。

 あたしも大昔にこのコースから始めた。ユーチューバー達は白髪門へ登って行くか、巻機山から白髪門へ抜けるものばかりだが、あたしは清水部落から謙信尾根で清水峠、ジャンクションから巻機山で清水部落へ下山した。檜倉山の池塘の脇で幕営した。入山日には山中で誰にも会わなかった。ジャンクションの下りには確りとトレースがあったので、他の日には人が入ったのだろう。結局、巻機山の登りに掛かる迄、唯一人で春山独占であった。春の大連休なのにですよ。

 今は何パーティも行き来しているらしい。七年前の四月末に巻機山に登った時は雪が少なく、朝日岳への稜線は笹藪が露出していた。その笹藪に踏み跡が一筋続いているのが見えた。相当人が入っているのだろう。今に破線ルートになるかもですよ。道のない稜線走破の気分は台無しではないのかな。あたしはトレースはたまにあっても、何せ誰もいない。幸い天気に恵まれ、行くべき白い稜線が見渡せる。風の音だけが連れで、上越国境稜線を歩いている実感をたっぷり味わえた。登山ブームの谷間、思えば良い時期でした。

 巻機山には登山者も山スキーヤーもいて賑やか、清水部落へ一気に下った。若かったんです。民宿であの山菜蕎麦でも食べたかったが、バスが直ぐ来てダメ。思えば惜しかったです。

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