2025年4月17日木曜日

閑話番外 その百七十二

 


 弘法山で偽靴の底が痛んだ話はした。通販三千円位のシナ製を買ったのだが、見た目だけの使い物にならない物だった。妻が「ちゃんとした物は一万円よ、最低でも五千円はするんだから、安ければ良いってもんじゃないわよ!」とのたもうのも無理からぬ。

 で、妻と靴流通センターへ行った。登山靴はないが、トレッキングシューズはあった。成程、皆五千円以上である。その中で安い物がある。ダンロップ製なので底のゴムは確りしている。3Wの幅広なのであたしにはピッタリだ。上の写真の奴である。

 黒一色なので、お洒落な人達には見向きもされずに、値引きと相成ったのだろう。あたしは洒落っ気なんざ薬にしたくともないので、これで充分、買いました。五千円でお釣りが来た。分相応であります。

 さっさと歩けた頃は地下足袋だった。それがあたしのお洒落だった訳。今はさっさと歩けない。そんな爺さんが地下足袋を履いていても、お洒落でも何でもない。依って、洒落っ気は全く失せてしまった。パリっとしてても、ノタノタ歩いていちゃあ様にならん。ノタノタしてる奴はそれらしい恰好で宜しい。

 見ての通り浅い造りだ。今の流行りらしいが、小石が入り易いだろうなあ。あたしは捻挫しにくい質だが、普通の人は捻挫し易くなる造りだ。登山靴すら浅い時代だもんね。

 そう言えば、あたしの雪山用の登山靴はもう十年は経ったかも知れない。完全な冬山用なのでガッチリとしているが、何せゴア製品なので寿命がある。防水力を失うのは良いとしても、底が貼り付けなので剥がれるのだ。拙いなあ。まあ良いか、もう冬山へ行く事もあるまいて。

 嬉しいんだか悲しいんだか分らん話だ。今度買った偽靴(おいおい、トレッキングシューズだよ)が最後の山靴だろう。同時に地下足袋ともお別れした訳だ。

 あたしなりのお洒落よ、さようなら。

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