トランプ氏がNATOに厳しい。駐留米軍も三分の一を減らすと言う。そしてNATO加盟国にはGDP5%の軍事費を要求、欧州は欧州で守れ、アメリカを頼るなとのメッセージであろう。浮いた軍事力を極東に回してくれるなら歓迎だが、怪しいものだ。
米軍の主力はドイツにあり、四万人が駐屯する。今や最前線となったポーランドには一万五千人、ロシアに接しているラトビアには千六百人しかいない。
地政学研究者のユーチューブを偶々見た。1871年にプロイセンを中心として三十九ヵ国の小国を統一してドイツ帝国が誕生した。周りの国は嫌だっただろうね。欧州中央に大きな国ができる。それも軍事国家プロイセンを核としてだ。
地政学的にはドイツは攻められ易いそうだ。国境の殆どは平原で、侵略を妨げる地形ではない。その危機感から軍備を増強する。周りの国々は警戒し、軍備を整える。で、第1次大戦である。ベルサイユ条約で縛り上げてドイツが二度と大国にならぬ様にしたが、その過酷さが反発を呼び、ナチが台頭して第二次世界大戦になった。ドイツが二つの世界大戦を起こしたのだから、迷惑極まりないです。
そしてNATOができたが、対ソ連が名目だが、ドイツを抑え込むと言う目的もあった。ドイツは米軍が守るから強い軍隊はいらないですよ、って事です。日本と似た環境である。
東西ドイツが統一された。イギリスもフランスもアメリカも内心は反対で、ロシアのゴルバチョフに統一させない様内緒で働きかけたが、ダメだった。
それで条件を付けた。NATOに留まる事。従来通り米軍の保護下にある事。ドイツはそれを飲んで今に至る。
トランプ氏はその過程を知らないのかもね。欧州各国が恐れているのは、ロシアよりドイツだ。と地政学研究者は言います。そうかも知れないですなあ。
