2025年3月6日木曜日

休題 その五百六十九


  長い長い「ローマ人の物語」を読み終えても、それについては書いていない。古代ローマ帝国の誕生から死に至る迄の壮大な物語を、ああこう言う事ができないからだ。現代西欧文明の大元を築いた訳なので、あたしの衰えた頭では消化しきれない、多分死ぬ迄w

 著者の塩野氏は、皇帝コモドゥスの章で映画「グラディエーター」を取り上げている。映画の悪役皇帝がコモドゥスだから。主演ラッセルクロウ演じるマクシムスは、実際の軍司令官だったマクシミアヌスがモデルの様だ。

 塩野氏は「グラディエーター」を購入して何度も見直したと言う。冒頭のゲルマンとの戦闘が混戦乱戦で、ローマ軍の強みが全く生かされていないからだ。ローマ軍の強みは整然とした機動で相手を圧倒するものだから。

 何度も見ているうちに、あの戦いはああだったのかも知れない、と思う様になったと言う。哲人皇帝と称されたアウレリウスは戦いが不得手だ、依って、十年も戦争は続いた。映画では不出来な倅(コモドゥス)ではなくマクシムスに帝位を譲ろうとし、倅に殺される。その倅に背を向けた主人公が剣闘士にされ、最後にコモドゥスとコロシアムで戦って勝つ、と言う話。

 アカデミー賞なので見たが、皇帝が剣闘士と戦うか、馬鹿!と頭に来て、世にも下らないと思っていた。処がですよ、コモドゥスは剣闘士皇帝と呼ばれていた、本当にコロシアムで戦ったのだ!あたしも映画を再度見直しました。下らなくなかったです、はい。

 冒頭の戦いに勝ってアウレリウスが「望みは何だね」とマクシムスに尋ね「故郷に帰りたい」と答える。塩野氏はこのシーンにご立腹である。軍団長は一万の兵を預かり、その戦域に責任を持つ。兵をおいて自分は帰りたいなんて言ったら、皇帝にドヤされて後継者になんか絶対にしない。

 あと、マクシムスはアウレリウスを殺してない。正当な後継者だっただったからだ。ま、映画ですから仕方ないでしょう。

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