ウクライナの防衛戦争も随分長く続いている。ロシアは民間施設を遠慮なく狙うので、後方だからと言って油断はできない。それでも前の戦争の時の米軍の様に、都市ごと焼き尽くす悪逆非道迄はやらない(やれない)ので、当時の日本よりは増しだろう。
東部戦線でジワジワ押されている。ロシア軍は損害を覚悟で攻め続ける。囚人兵はほぼ出尽くして、ロシア辺境の貧しい少数民族の若者を金で釣って兵隊にし、貧しい他国の若者に良い仕事があると誘って戦場に送るなぞ、ロシア軍も人員確保には苦労している。犠牲になるのは貧しい若者、それも非ロシア人が圧倒的に多そうだ。遥かな他国で行われている”特別軍事作戦”は、ロシア人には遠い出来事だった。
それが何と、ウクライナ軍がクルスク州へ攻め込んだ。攻めばかりを考えていたロシアは本国を攻められるとは考えてなかった。為に怒涛の進撃を許し、1150㎢を占領されて八十二の集落もその中にある。前線の部隊は小規模で、士気も高くなさそうだ。幾つかロシア軍の拠点を占領し、碌に抵抗もせずに降伏する兵が多く、数百人の捕虜を得た様だ。
ロシア人にとって”遠い戦争”ではなくなったですなあ。あちこちから部隊を引き抜いてクルスクへ回すだろうから、もう電撃的侵攻は不可能だ。ロシア国内の戦いが長引けば、プーチンに対する非難の声も上がるだろう。追い出そうとするロシア軍を叩くだけ叩こうと言う作戦ではないかな。用意して待ってる方が、戦闘では絶対的に有利だからだ。そしてウクライナ軍が後退を余儀なくされても、自国領を失う訳ではない。
大量の捕虜はロシア占領下地域の自国民と交換の材料になる。クルスクに配置されていたのは徴兵なので、ロシア人の若者だ。碌に訓練も受けておらず、やる気もない。侵入軍が巧く撤退して(これが難しい)、結果ロシアが混乱すれば上出来な作戦です。


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