2024年6月9日日曜日

閑話 その四百五十一


  あたしはボロボロになっちまって、もうアルプスなんぞ登れないだろうけど、次女がせっせと登ってくれる。初めての槍ヶ岳に登って朝八時には上河内に降りて来た。二泊三日で、昨日槍に登り徳沢園迄下って幕営、今朝上河内って事だ。初日に幕営したババ平ってえのがあたしの古い地図では分からん。

 あたしは槍に三度行っているが、穂先に立ったのは一度だけだ。春の表銀座を燕から入って西岳で幕営し、槍から横尾迄歩いて幕営、この時穂先に立ったのだが、二日目は随分歩いたものだ、雪だから夏道は使えず稜線通し、四十代初めだったからできたんですな。

 槍ヶ岳は五位の高さだが、不思議にもあの狭い穂先に立つと日本で一番高い所にいる様な気がするのだ。周りの山々はみーんな足の下、おらが一番高いだよー! きっと次女もそう思った事だろう。

 本来はそのババ平から槍ヶ岳山荘迄幕営具を担ぎ上げて、ご来光を迎える予定だったらしい。そして一気に槍沢を下って上河内へ、東京に帰るのは夜遅くになるが構わないってもんだったらしい。翌日仕事だってえのに、何でもないない♪が若さ(若くない、四十二だ!)の特権なのだろう。

 アイゼン、ピッケルは必要か、チェーンアイゼンだけでも大丈夫かと問い合わせがあったので槍ヶ岳山荘のホームページを見た。雪が降り冬山に戻ったから冬装備をあったのでそう伝えたが一日の情報だったので、写真を見るとそう雪はない。余計な事を言ったかなとは思ったが、槍沢は雪が多いからチェーンアイゼンはないだろう。どう転んでもアイゼンは必要だと思える。こんどうちに来た時にじっくりと聞いてみましょう。

 妻は次女が山に行くとなるととても心配する。それが母親の心だろう。父親のあたしは、唯々羨ましいって思うだけで、実に情けない爺さんですなあw 

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