承前。「難民支援が難民を永続化する」とルトワックは説く。最も壊滅的なものは人道支援活動である、と言う。え、食べる物もない人々を助けるのがいけない?どうやらその様だ。人でなし!と言いたくもなるが、彼には彼の理論がある。難民キャンプを造るから難民が難民の子を産んで、何代も働く事もなく難民生活を続ける。若者はテロリストになるしかない。良かれと思って行う愚かな行為だ。
これも異議の嵐であろう。何と非道な思想だ、血も涙もないのか。飢えた子供を抱く母親を見捨てるのか、鬼!って言われるでしょうなあ。でもルトワックはびくともしない。紛争とはそういうものだと見抜いている。難民は離散してどこかで住み着くべきだ、半端な人道主義は難民と言う集団を永続的に作り出すだけで、何の未来も希望も示せない、と。ルワンダの国境外の難民キャンプは、ルワンダへのテロの基地になっている。難民キャンプと言う名のテロ基地を各国援助で運営しているだけで、彼等難民は未来永劫難民だ。意訳だがそう言っている。一理も二理もありますなあ。実際に解決不能なのだから。
「平和は戦争につながる」。又来ましたよ、ブーイング不可避の逆説が。ルトワックの意は整然としている。平時には誰も備えの必要を感じない。むしろ戦争に備える事自体が問題になる。日本は特にそうだ。戦争と口にする事すら憚られる。魔物の名を口にすると魔物が来るって言う感じ、古代人の思想そのものである。そして次の言葉になる。
「平和を望むなら戦争に備えよ」。軍事的バランスが崩れた時に戦争は起きる。平和が大事、戦争の準備なぞ飛んでもないとのたもう平和主義者達こそが戦争を呼び込む。誰も戦争を望まない。だからこそ準備が必要なのだ。これは非常に明快である。
ルトワックは各国軍の教科書になっている。軍こそリアルな現実と向き合うからでしょう。


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