ユーチューブに山岳遭難を題材にしたものが結構ある。その一つに、登山者を助けて小屋迄連れて行って、その登山者が翌日下山中に滑落して負傷し、前日助けた登山者が非難された、と言うのがあった。
六月の穂高である。助けたのは二人の登山ユーチューバー、滝谷を狙うクライマーだ。あたしはロックはやらないので分からんのだが、上河内から前穂に登って奥穂を目指していたが、何で飛騨側から入らない? 分からんのだから良いとしよう。
助けられたのは六十歳位の単独男性、吊尾根で出会った。上の写真が吊尾根と奥穂。六月の穂高だ、当然残雪がある。単独者はアイゼンを持っていない。この時点でアウトでしょう。でも二人はザイルを張って助け、多少の事故はあったものの奥穂小屋へ連れて行った。大分苦労をした様で、十七時頃の到着だったそうだ。
翌日はクライムには適さない天気だったので、二人は滝谷は諦めて涸沢へ下った。単独者は小屋でアイゼンを借りて下山中滑落、遭難騒ぎになった訳だ。そのいきさつをユーチューブにアップしたら別の登山者から「吊尾根から引き返させるべきだった」と抗議を受けた。助けた事の良し悪しでSNS上で議論となり、抗議した登山者は謝罪した。
謝罪の必要はない、とあたしは思う。装備・事前調査・経験、全てないからザイテンの下りでも滑落するのだ。詰まり素人だ。吊尾根からなら岳沢小屋へは下れるだろう。そこ迄来れたんだから。冷たい奴?先に進ませても結局ザイテンで滑落したでしょうが。
単独者が疲れていて、見るに見かねた気持ちは分かる。一人で引き返さすのはできないのも分かる。かと言ってその時点では遭難者ではなく単なる無謀なおじさんだ。無謀だと説いて引き返さす、その一手だと考える。六月だ、日は長い。小屋に着けなくても一晩位は大丈夫でしょう。

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