そして田代沢。此れも“物好きな奴”に詳しいので概要のみ。
大日沢、金冷沢、戸沢と違うのは、前者が広大なガレ場だったのに対し、狭いザレ場で有った事だ。此の時も幕営具を背負って、Yと一緒だった。断る迄も無かった。Yと一緒のベストフォーだった。未だそうは飲んでないですよ、本当だって。
登って居る時は夢中で気付かない。どんな状況の所を登って居るのかをだ。やがてどうしても先へ進めなくなって振り返ると、ぞーっとした。ほぼ垂直に見えるザレ崖を登って居たのだ。何時の間にどうやってこんな所に来ちまったんだろう??? 登るってえのはどうにか出来ちまうもんなんですなあ(当時はですよ)。
進めなければ下るしかないのだが、唯一下れそうな処に張り付いているYが邪魔で下るに下れず(Yは全く動けない)、進退窮まって枯れ木を引き落とし、其れに縋って土煙と共に落下した、と言うあれで有る。
これまた“物好きな奴”を参照下さい。きっと余りのバカさに呆れる事でしょう(又々々々々涙)。
以上がYと話し合ったベストファイブだ。うーん、皆ザレガレ崖登りで有りますなあ。皆さん余りやらない部分だ。と言うよりやりたがらない、が正しかろう。と言うより間違い無くやらないのだ! 無闇と危ないだけで、爽快感なんざ全く無いからなのだ。
其れに加えて確実な安全策も全く無い。メットで頭部を保護する位しか出来ない。三点確保なぞ、薬にしたくとも出来無い。ハーケン打ち込んだって糠に釘なんだもんねー。
結局、馬力と運に頼るしかないと言う、頗る(すこぶる)原始的世界なので、誰もが敬遠するのは、どう見ても当然なのだ。 嗚呼……。

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