今年の伊勢原署の遭難報告があったので見た。伊勢原署ならば、大山とその周辺に限られる。今年一月から七月十六日迄の記録で、三十三件の事故(!)は案の定、皆大山とその尾根だった。
悲しい事に死亡事故が一件あった。一月十二日に本坂十三丁と言うから大分下って来た所で転倒した。七十三歳の男性で、奥さんと一緒に下山中だったらしい。
下りの転倒はヤバいが、頭を打ったので怪我では済まなかった。大山本坂は大きな岩がゴロゴロある。時々傾斜も強まる。悪い所で悪い転び方をしたのだろう。不運だったとしか言い様がない。ご冥福を祈ります。
一件の不明、二件の病気、一件の登山中を除いて皆下山中の事故だ。珍しい登山中の事故は、男坂女坂分岐で六五歳の女性が転倒、軽症で済んだのはめでたい。登りの転倒は、余程ヤバい所でない限り大事にはならない。
下山中の疲労が十四件もある。六十代以上が主だが、二十六歳の女性、四十六歳の男性もいるので大山も軽く見てはいけない。既述だが、大山を登山と思わずに登る人が多い。ケーブルカーで下社迄上がれるので、そのついでのノリなのだろう。処がどっこい、山頂迄のたった一時間半が、登山なのだ。道はほぼ完璧に整備されているが、それは飽く迄登山道としてであり、遊歩道のそれではない。
令和六年にも死亡事故があった。十一月二十八日、女坂で下山中の六十九歳男性が滑落、死亡した。え、女坂でと思う処だが、滑落しそうな場所は結構ある。下山中なら疲労もしていた事だろう。落ち方が不運だったのだ。ご冥福を祈ります。
令和六年は七十七件(!)も事故があった。殆どが無傷か軽症だが、本坂の下りで転倒、重傷が二件あった。男坂で転倒、重傷が一件。これは重傷で済んでラッキーと言うべきだろう。男坂は、なるべく下りは避けるべき所です。
伊勢原署の皆さん、本当にご苦労様です。

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