2026年7月12日日曜日

柄でも無い事 その九十

 

 もう二十年も昔になったんですなあ。前にはSセンターとして何度か取り上げたシナリオ教室の事ですよ。青山のシナリオセンターがその名称です。

 授業が終わって飲み会だから、帰りはいつも夜の十一時半過ぎ、今じゃとてもじゃないが無理である。五十代って、若かったんです。七十代後半になると、全然世界が変わっちまう。そんな真似をすりゃあ翌日は寝たきりだ。

 三人の二十代男性が印象に強い。二人は働いていたが、一人はバイトだった。本気でプロを目指す若者って、一緒に飲んでいても実に気持ちが良い。若い女性もいたが、表現したい内容が違い過ぎて仲間意識は持てなかったです。男性達はSFも自分のテーマにあるので、通じる処があったのだろう。

 あたしは宇宙にも興味があるので、割とSFは身近な題材なのだ。三人以外の二十代男性、あたしが入ったら直ぐに卒業した若者が海底都市の作品を発表した。気楽に建物を移動して出入りする。そうなるってえと、つい突っ込みたくなる。「凄い水圧ですよね、重装備が必要ないんですか」「建物の出入りの度に水を抜くんですよね」「偉く不自由な環境ですね」と言っても「そうですよ」と平然としている。

 何だこりゃあ、と思ったがそんなもんでしょう。SF映画だって多くは結構お気楽に造っている。物理法則(あたしも雑な知識だが)は適当に無視している。エンタメだからね。

 で、若者三人だが、一人がSFっぽいちょい未来の作品を書いただけで他はない。そう言えば時代劇もなかった。敷居が高いのだろうか。あたしはそれ等をバンバン書くので、彼等も一目置いてくれていた(あたしの思い込み?)のだろう。

 とうとう彼等のSF、時代劇、喜劇は聞けなかった。その課題は後半過ぎのものだから。二人はその課題の前にセンターを去った。一人は別のクラスに移った。彼等はどうしているかな。元気でやってる事と思います。

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