2025年1月8日水曜日

休題 その五百六十

 

 日本製鉄がアメリカのUSスチール社を買収しようとしたが、バイデン大統領に拒否された。安全保障上に問題あり、だそうだ。そんな問題はありゃあしないが、全米鉄鋼労連の反対が大きいからだろう。USスチールと日本製鉄が組むと、他のメーカーの脅威になるからかな。

 大体からしてアメリカの製鉄業は青息吐息らしい。粗鉄生産量の上位十社を見ると、四位の日本製鉄、六位の韓国POSCO、十位の印度タタ、あとは皆シナの会社だ(!)。アメリカなんざありゃしない。問題のUSスチールなぞは二十四位で、百年の歴史を誇り乍ら設備は旧式化して経営も危うく、日本製鉄が買ってくれるのを会社も株主も従業員も歓迎していた。大金を懸けて設備を近代化し尚且つリストラも行わないのだから。

 USスチールも日本製鉄も大統領の決定に怒り、訴訟に踏み切ったけど、安全保障上の問題ありとされているので、勝ち目は殆どない様だ。始めに結論ありきの決定なので、理由はあやふやなんだけどね。

 そんなもん買わなきゃ良い。話が流れたら日本製鉄が八百九十億円の違約金を払う契約だそうだが、この場合は当てはまらないだろう。請求先は大統領へどうぞ、である。

 USスチールはこの侭だとリストラしか手がなく、本社も移転するらしい。やがて潰れるか、アメリカの企業に安く叩かれて売却するかしか道はない様だ。ん、安く買いたい他企業の陰謀かなw その場合は過酷なリストラが待っているので、お気の毒です。

 トランプ大統領が誕生すれば風向きが変わると見る人もいるが、アメリカファーストだからどうなる事やら。製鉄は工業の基幹部分なので、矢張り手放したくはないだろう。安部さんが存命なら何とかなったと思う。その利益を説いて納得させられるだろうから。石破政権では無理難題かあ。日米共に良い話なのに、政治が絡むと面倒なもんですなあ。

2025年1月5日日曜日

休題 その五百五十九


  ったくもう、今年も青山が優勝かよお。青山に恨みなんざないが八度目だよ、競り合ってゴールなら未だ増しだがぶっちぎりの独走、面白くもなんともないわい。

 初っ端に中央大学が飛び出して独走態勢になった時は驚いた。中央は六連覇した名門である。たまにはこう来なくちゃさあと喜んだのも四区迄、五区でまんまと青山に抜き去られて、結局五位に終わった。でもですよ、予選突破して来たのだから立派なものだ。

 三大駅伝と呼ばれるうちの、全日本学生と出雲を制したのは国学院だった。箱根で勝てば全制覇である。絶対勝利するぞ、と思っていただろう。でも、箱根は違うのだ。長さと言いアップダウンと言い、他の二つよりレベルがぐんと上がるのですよ。それでも往路六位だったが復路で頑張り三位でゴール、意地を見せてくれた。

 意地を見せたと言えば駒沢。往路四位から二位に入った。勿論優勝を狙っていただろうから、嬉しくもなかろうけどね。

 早稲田が四位も立派だ(え、さっきから偉そうにお前が言うなって?御尤もです!)。過去十三回優勝、中大の十四回に次ぐ第二位の名門校だ。中大、早稲田の復活は嬉しいじゃないですか。

 青山は他二つの駅伝を落としてもどうでも良いって感じである。箱根だけは譲らないとのスタンスが明白だ。一番の難関を攻略できれば全てOK、との思想だ(と思う)。

 原監督は試合前に選手にハッパを掛けた。曰く「お前達は格が違う、プライドをもって走れ」と。他校の監督選手が聞いたらさぞや頭に来る事でしょうな。「うちは格上なんだよ~ん、お前らとは違うもんね~♪」と言ってる様に聞こえるから。いや、絶対に言ってるw

 結果が全てである。原監督の言葉も今は承るしかないのが現実だろう。文句があるなら勝って見せれば良いのだから。それができないのは、原監督の言葉が正しいからであります。

2025年1月2日木曜日

休題 その五百五十八

 


 爺ヶ岳で遭難があった。冬は夏道が使えず東尾根を登るのだが、その尾根の2500m付近で張ろうとしたテントを飛ばされ、三十一日午後に警察へ救助要求があったと言う。二十六日から入山だそうなので、六泊目のアクシデントらしいが、詳細は不明である。

 二十歳から二十三歳の男性二人、女性一人のパーティだ。若さですなあ、七十代だったら一晩のビバークっで全滅だっただろう。尤も七十代なら冬の東尾根なんかに入らないか。

 現場写真があった。転写できないのが残念だが、現場は肩のあたりと見た。一面の凄い雪だ。ここ十年で一番の豪雪だと言うのだからね。ヘリから撮ったらしく、膝迄の雪を掻き分けたトレースを左右後ろに引いた男性二人が中央で抱き合っている。一人が救助隊員で一人が遭難者だろう。一寸と胸が熱くなる写真だ。

 肩付近の風は凄い。肩以外には平地がない。あれだけの積雪があれば斜面でもテントは張れるが、雪を踏んでならすのがひどく手間なのだ。スコップがあれば楽だ、ん、当然スコップは持っていたか。雪洞が掘れたんだから。

 強風の肩でテントを張るのは無理難題だ。引き飛ばされるに決まっている。深い窪みを造って、そこでテントを頭から被る。どうせ天井も床も一体化しているのだから、テントの入口から這い込んで空気の入口さえ確保すれば宜しい。天井は頭で支えているのだ。煮炊きをするスペースも確保できる。気を付けるのは空気の出入口が雪に閉ざされる事。風が雪を積んでしまうのだ。

 そうすれば遭難騒ぎを起こす事もなかっただろう。元旦はピークに立って、悠々下山できた筈だ。下りを雪が邪魔したら途中でもう一泊すれば宜しい。六泊も七泊も同じでしょうが。

 元旦には三人共ヘリに救助され、女性は低体温症になっていたが命に別状はなかった。元旦にヘリが飛べて、本当にラッキーでした。