2026年2月12日木曜日

休題 その六百二十二


 

 二十年前のアニメ、角川作品の「時をかける少女」がネトフリにあったので見た。原作はSF作家の筒井康隆氏で、昭和四十年から連載を始めた。偉く昔の作品だが人気が高く、TV作品、実写映画、アニメと九回(!)も映像化されている。実写版の主題歌を覚えている方も結構いるんじゃないかな。

 時間を遡る能力を偶然手に入れた少女が主人公だ。”タイムリープ”と呼ぶ現象だそうだが、使える回数が決まっているのにそれを知らず、バンバン使って回数ゼロとなる。主人公の友達は近未来から来ていて、彼は友人を救う為、自分の時代に帰る為の一回を使ってしまい帰れなくなる。その時の”タイムリープ”で主人公はもう一度”タイムリープ”を使える状態に戻る。

 とまあ、ごちゃごちゃ書いても仕方ないですなあ。彼は主人公が好きである。主人公は最後の”タイムリープ”で彼の告白を聞こうとするが、関係ない事ばかり言って去る。と思わせて急に「未来で待ってるよ」と声を掛ける。そこで終わり。

 七十八才の爺さんが見るには似合わない事夥しいけど、それなりに面白いんですよ。筒井氏の作品はアイデア勝負なのでそれ程の深みはないが、アイデアが斬新なのだ。代表作は「日本沈没」だろうか。

 「未来で待ってるよ」と決め台詞は効いてるが、主人公は彼に会えるのだろうか。時を戻るって事はパラレルワールドに行く訳ではなく戻るだけだ。そこには何年か(或いは何十年前)の彼もいる筈だ。主人公が時を経て彼の戻った時代になった時は、彼は何年か(或いは何十年)か年を取っていると同時に、過去に戻った時の若き彼も同時にいる事になる。って事はあり得ないのでパラレルワールドとなって、主人公と彼は出会えない。

 どうでも良いですなあ。そんな事ばかり気になっちゃうのは爺さんだからですかね。

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