2026年5月27日水曜日

閑話番外 その百九十六

 


 あたしの山道具は、ザックやテントやシェラフと言った大物以外は六連収納ケースに詰め込んである。ここは衣服、ここは火器・コヘル・ガス等、ここは足関係のソックスや地下足袋や新型草鞋、ここは食料関係ってな感じになっている。

 先日、もう使わない物があるでしょう、と妻が急かすので一つ二つ点検した。ありましたなあ、古いボロボロになったニッカズボン。え、まだあったんだ!って思ったですよ。アイゼンだかピッケルだか忘れてもうたが、引っ掛けて裂けてしまい、サポーター縫いのプロのおばさんに頼んでも修復不能だった奴。燃えるゴミに回したですよ。一寸と悲しい。あのニッカでどれだけ歩き回った事か。

 小さめの地下足袋があった、新品だ。思い出したですよ、妻を沢登りに連れて行こうと思って買っておいたのだ。もうないよ、あたしも妻も沢登りなんて。自殺の為なら別だが、自殺する気なんて二人共全くないw でも捨てる気になれないので、沢登りに行かなくても使うかもと、取って置く事にした。でもねえ、八枚コハゼの長い奴なんで使う事なんてないだろうなあ。何で八枚コハゼなんて買ったのかな?多分そのサイズはそれしかなかったのでしょうよ。

 新品の軍手が五、六組出て来た。いつも伸びた汚い軍手を、後生大事に使っていたが何だったんだろう。間抜けは本当に間抜けです。

 妻は無情にも「テントで使う物はもういらないでしょう」と言う。確かにその通りではあります。でもテント泊用具こそいざと言う時に役立つ。明かりでも火器でもビニール袋の奥のライターやトイレットペーパーでもです。非常時には宝物ですぞ。

 妻から見ると、汚いビニール袋ともう使わない道具ばかりなのだろう。でも、ビニル袋だっていざとなれば貴重な物なんだ。でもですよ、冷静に言うと、確かにガラクタだらけでしたよw

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