駅から我が家に向かって五分も歩くと、市役所の信号となる。此の間に四軒のカレー屋が有る。北口と言う一番寂しい通りなのにだから、驚く。町田市民は余程カレーが好きなのだろう。
信号傍の店は日本人経営のアジアカレー。一寸と駅に戻ると、COCO一番。其処から一寸で、左右にインド人のカレー屋が有る。
日本のカレー屋二軒は良いとしよう。何たって日本人に合う様に工夫されて居るのだから。
問題は本場インドカレーの競合で有る。仮に右をA、左をBと呼ぼう。Aの特徴は経営者が(多分)しょっちゅう変わる事だ。越し来て一年半で二度変わったと思われる。
半年に一度位はAに行く。行く度にシステムも料金も変わって居る。変わらないのは店の造りのみだ。其の度に、こっちは右往左往する。言葉は殆ど通じないし。
最後には(と言っても最近だが)、バイキングになった。その代り、カレーの種類が限定されるので、あたしとしては余り嬉しく無い。でも若者には人気の様だ。周りは予備校だらけなので、良い処に眼を着けたと言うべきだろう。
そうなると苦しくなるのがBだ。斜め前のAが若い衆を掻っ攫うのだから、何とかするだろうと見て居るが、何もしないで悠然としたものだ。量より質、との自信が有るのだろうか?
両店共ナンは迫力が有る。大皿からはみ出して居る。あたしは町田で初めてナンを食べたので、其の大きさに驚いた(恥)。
妻「見掛けだけよ、大丈夫、食べられるから」
本当だった。
処であたしは日本風のカレーはそう好みでも無い。インド風或いはマレー風のスープカレーが好みなのだ。やっと来た、ね、柄でも無いでしょう。
さて、話は又もや大阪万博となる。あたしが印度館へ行ったと思いなさい。理由はご承知の通り、空いて居たから。ま、空いて居るとこを渡り歩いて居たんですなあ。
丁度昼時だったので館内のレストランへ行った。メニューは勿論カレー。当時も肉嫌いなので、野菜カレーか何かを頼んだと思う。
カルチャーショックだった。今では当然だが、銀のポットにカレーが入り、大皿に細長い印度米が盛り付けて有る。で、カレーは、カレー粉をオリーブオイルで溶いた様なサラッとしたもので、若かりし頃のあたしも、其の味わい深さにはびっくりして、トラウマになって、今でもあのカレーを探して居るのだ。
インドのカレーと言っても、数え切れない種類が有るのは知って居る。其の中でも最高峰の一品だったのだろう。だから、そこらのカレー屋では出会えない。其れは分かってます。でも、探しちゃうんですよね。多分、国賓としてインドに招かれなきゃ駄目でしょう。





