2018年6月13日水曜日

どうしよう! その三


 或る日何処かの山に張ったテントの中で、一杯やり乍らYと話して居た。
私「堀山の忘年山行だけど、あの崖登りはやばかったな」
Y「ああ、あれは今までのベストスリーに入るんじゃない」
私「ベストファイブは間違いないだろう」
 其のベストファイブは、全て何らかで書いて有る。でも多くはサラッと触れただけなので、改めて書こう。順不同で有る。
 先ずは話に出た堀山の崖登りから。此れは詳しく既述なので、概要としよう。幕営具一切を背負って水無川から堀山へ、が目的だった。何でそんなバカしたかって? 忘年山行だったんですよ。一寸と変なとこ行って、ゆっくりテントで過ごそうと思ったの(涙)。
 堀山から東へ下る尾根に取り付くつもりだったが、渡渉を繰り返すのが嫌で(冬だったので、忘年山行なんで当たり前か)、モミソ沢に入って、適当に斜面を登り始めたのだ。
 此れが大間違い、どんどん傾斜は増し、例に依ってホールドもスタンスも有りゃあしない。岩角はボロボロ崩れる、笹や篠竹も殆ど無く、訳の分からん草や木の根を頼りに這い登るのだ。
 行き悩む場所も有ったが、今更戻れない。戻るとは落ちるって事なのだ。どう考えたって落ちたくなんかないって。最後は必死こいて尾根に立った。で、見下ろしたらモロに崖だった。
私「え、此処をどうやって登ったんだろう?」
Y「こんな崖だったんだ……」
 こんな事、バカしかやらんですなあ。其れも、でかいザックを背負ってなんだもんねえ(又涙)。

2018年6月10日日曜日

どうしよう! その二


 で、左から巻きに掛かり、大きな岩に乗った。するとぐらっと動く。やべっと斜面に取り付いたら、岩が根こそぎ落下しちまって、連続する小滝を轟音と共に落ちて行く。
 いやあ、悪天候なので誰も居ないのが救いだった。後続のパーティでも有ったら、私は殺人者で有る(涙)。
 轟音が静まる迄、私は動けずに居た。震えて居たかも知れない。我に返ると、急斜面に張り付いて居る私だ。足元は、ぽっかりと岩の有った跡がほっくれて居る。
 もう足を置く所は無い。直登は無理っぽい。こうなりゃ、現状を突破するのみ。忙しく見回し、逃げ道を探す。どうにもならない、急斜面に張り付いたヤモリの私。滝を登るべきだったと後悔しても、手遅れなのだ。
 唯一つ、左手に土の斜面が20m程続き、其の先に、斜めに木が生えて50cm程で垂直に伸びて居た。あれだ、其れしか無い!
 処がですが、急斜面の土をトラバースするって、大変なの。ヒーヒー言っちゃう騒ぎだ。ヒーヒー言って草や土を掴んで木に辿り着いた。其の木は頭上に有るのだ。手を伸ばして木に縋り付き、其の曲がった部分に這い登った。殆ど腕力だけで有る。
 従って今なら無理で、途方に暮れた事だろう。途方に暮れても日が暮れるばかり。どうなっちゃっただろう? まあ、何とかはしたろうがね。
木に立てば、其の上には灌木も笹も有って、何とか這い登れたのだけれども、あれは結構やばかったですよ。

2018年6月6日水曜日

どうしよう! その一



 やべー!!って時のダイジェストです。人のやばい話って、楽しいもんでしょう? 既に記述した内容も多いだろうけど、アップしてから数年たって居る筈なので、臆面も無く書いちまおうっと。
 小草平の沢から行こう。勿論既述で有る。私の三十代末、単独行の時だ。若かったから無事だったが、今ならどうなったやら。
大体からして小雨の中だ。其の上、小草平(堀山小屋の平)に詰上げたら吉沢平直下迄登って天神尾根を下り、源次郎沢を詰めて帰ろうってんだから、若い!の一言なのだ。
 さて、林道を行って小草平の沢に入った。天気は悪いし(現に降ってるし)人気の無い沢だからだーれも居ない。それなのに喜んで行くバカな私。
 連続する小滝を越えると、一寸と嫌な滝が現れた。小雨のなかだから、余計嫌に感じたのだろう。

2018年6月3日日曜日

休題 その二百二十



 自販機のお茶と言えば、コカコーラの“綾鷹“と伊藤園の”おーいお茶“だろう。夫々の開発苦労談を別々の記事で読んだ。
 では綾鷹から。ペットのお茶は何かあっさりし過ぎていて、物足りない事夥しい。そこで研究員達は急須で入れたての、あの独特な濁りを再現するのに苦労したそうだ。
 それが成功して、水の様でなく、ちゃんとしたお茶の風貌(?)を持った綾鷹を産み出したそうだ。
 自販機台数が一位、それもダントツのコカコーラだから、綾鷹は一気にヒット商品になった。飲みたい、と思わせる姿形が物を言った訳ですなあ。
 一方のおーいお茶。伊藤園の研究員は徹底的に味に拘ったそうだ。これなら行ける、と納得する迄粘って粘って、おーいお茶を産み出したと言う。
 それでも拘り続けて、もっと良いお茶ができればどんどん新バージョンに切り替えているとの事。
 コーラ屋とお茶屋の違いですなあ。見た目より味、極めて健全な発想である。あ、伊藤園から一銭も貰ってませんからね、念の為。
 自販機を除いたペットのお茶の売り上げは、綾鷹が三位、サントリーの伊右衛門が二位、おーいお茶がダントツの一位と有る。スーパーやコンビニやその他の売店の総計である。勿論日本茶に限っての統計ですよ。
 美味しい物は支持されると言う当然の結果なのだろう。値段に大差がなければ美味しい方に手が伸びるのだ。
 お茶はお茶屋と言う当たり前の話で、失礼しました。

2018年5月31日木曜日

閑話番外 その百三



 巻機山の報告は終わったけれど、雪の積もり方について一寸と触れておきます。
 今回の巻機山からの写真は斑な雪稜ばかりで寂しい。「何で?」と思う方は次の写真と比べて頂こう。一枚だけ出すけど、大体昔は毎年こんな感じだったと思う。


 最近になって雪の少ない年や、雪が早々と溶ける年が現れた様に思われる。勿論、統計を真面目に取っている訳でも無い単なる素人の感想だが、雪の有る無しで地獄の思いをさせられるのだから、記憶には刻まれている。
 「山の報告 白砂山Ⅰ」の様に無残な経験は、少なくとも二十年前の上越の山では有り得なかった。そして「山の報告 平標」の様な異常事態もだ。
 日白山には何度も登っている。登山道が無いので積雪期のみ登山可能な山だ。二十年前には雪庇を辿って雪原迄登れた。最近は藪と雪庇を半々に行かなければならない。一昨年だったら雪の欠片も無く撤退だっただろう。
 今回の巻機山でも、下りの時に幾つものパーティに雪の様子を聞かれた。雪が現れないのを訝しく思っているのだ。三十年前になるが、降りて来た時も、翌年登りに取り付いた時も駐車場を越えれば雪だった。
 地球が温暖化していると言う説に異論が出てるらしいが、ここ三十年から六十年を見れば暖かくなっているのは疑いない。上越の山を見なくとも、桜の開花時期でそれと知れる。
 昔は入学式の時に桜は満開だった。今では三月中に満開を迎える事が多いんじゃないかな。彼方此方の桜祭りも大外れで困っている事だろう。
 何十年なんて地球的に見れば一瞬に過ぎないので、単なる一時的揺らぎかも知れない。そうなら良いのだが、もし本当に温暖化に向かっているのならば、春山の楽しみを奪われてしまう。
 詰まらない冗談でした、済みません。人類の存亡にかかわる事です。